代表挨拶

代表理事 澤田みどり     
恵泉女学園大学人間社会学部特任准教授

日本園芸療法学会理事
上智社会福祉専門学校非常勤講師

兵庫県立淡路景観園芸学校非常勤講師など

社会福祉法人開く会共働舎第三者委員

日本園芸療法学会認定専門園芸療法士

NPO法人日本園芸療法研修会園芸療法スーパーバイザー

中学時代から福祉と園芸に興味があり、1981年に恵泉女学園短期大学園芸生活学科に入学し、「アメリカには車椅子の方でも花の香を楽しみ、車椅子に座ったまま作業ができる花壇がある。目の不自由な方でも嗅覚や触覚、味覚で楽しむ花壇もある。」と講義で聞き、あたりまえのことがまだ日本では普及していないことに気づき衝撃を受けました。

翌年、イギリス園芸療法協会が発行した「Gardening is for Everyone」 と言う本を入手すると、表紙には満面の笑みを浮かべ車椅子で園芸作業を楽しむご高齢の女性、ページをめくると見慣れない「Horticultural Therapy」という言葉。辞書を引き、園芸の治療法?園芸療法?イギリスにはもうそのようなものがあるのかとわくわく読み進めたのが園芸療法との出会いでした。インターネットが無い時代の手探りの末、園芸療法を学ぶために渡米。最初は障がい者と共に生きる体験をするために約1年半Innisfree Villageという知的障がい者施設で24時間家族として共に暮らしながら園芸を担当し、その後幸運にも当時のアメリカ園芸療法協会会長Nancy Stevensonのもとで実践研修をし、園芸療法の効果や必要性を実感し、お世話になった方々に「園芸療法を日本に紹介する」と約束をして帰国しました。

日本人で最初の園芸療法留学生ということで帰国後は雑誌、新聞、テレビ、ラジオで園芸療法を紹介する機会を与えられたことがきっかけで、1995年日本最初の園芸療法実践者育成のための「園芸療法研修会」という名称の1年間の勉強会を立ち上げたのがNPO法人日本園芸療法研修会のはじまりです。

1995年よりこの勉強会を経て多くの実践者が巣立ち、全国各地で園芸療法の活動が広がっています。会員は北海道から沖縄まで220名を超え、情報交換、相互協力、ネットワーク機能を増しながら、それぞれが与えられた場所で植物の力、園芸作業の効果を活用して障害や病と共に生きる方々を支援しています。

これからの日本社会では、地域福祉、在宅福祉、自助、互助が重視されます。地域の文化、風土、行事、思い出などと深い関わりのある植物を媒体とした園芸療法は、今後さらに大きな役割を担っていきます。心身機能の維持回復、介護予防、認知症予防、施設や病院での豊かな日々の暮らしを支える活動、就労支援、余暇支援、引きこもり支援、ホスピス、不登校、DV、民間刑務所などニーズは幅広く高まっています。

植物の力を借り、植物の力を紹介し、植物を通して人とつながりながら、引き続き日本の園芸療法発展の一翼を担っていく所存です。

NPO法人日本園芸療法研修会
代表理事 澤田みどり